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2026.06.15|コメント(-)トラックバック(-)

開幕戦に清水?梅野?「捕手が育てば楽勝10年」…藤井は“好援”役で


 今シーズンはリリーフ捕手・藤井彰人(38)! オープン戦に本格的に突入した和田阪神ですが、これまでの起用法を見ると、若手に育ってほしい、チャンスをつかんでほしい…という願望が見てとれます。なかでも捕手。3月6日の段階で先発捕手は清水誉(30)、ルーキー梅野隆太郎(23)がほとんどで、藤井は試合の後半に出場しています。若手を伸ばすための方策でしょうが、結果さえ残せば3・28開幕戦は若手のスタメンがある? 藤井の経験は逃げ切り捕手として使う可能性が急浮上です。

 若手捕手のスタメン抜擢(ばってき)を本気で考えている。そんな首脳陣の思惑がクッキリ浮かんだ試合が3月5日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の起用法ではないでしょうか。この試合、先発投手はメッセンジャー。結果は打者12人に、並べたKマークは4個。唯一の失投は三回、中村に浴びた本塁打だけで3回を1失点。バッテリーを組んだのはルーキー梅野でした。

 「いい打者と対戦できるのはいいことだね。三振にこだわったつもりはないが、1度タイトルを獲っている(昨季、リーグ最多の183個)ので、できれば防衛できるように頑張りたいね」

 メッセンジャーは満足げに話しました。そして、初めてバッテリーを組んだ梅野に対して、「いい仕事をしてくれたね」と合格点を付けたのです。

 昨年までメッセンジャー、スタンリッジ(ソフトバンク移籍)の先発のケースでは藤井がマスクを被るのが常識的でした。2人の藤井のリードに対する評価は高く、今シーズンも当然のように藤井とのバッテリーと考えていたのです。それが、和田監督が指名した捕手は梅野。若手育成が主な理由でしょうが、シーズンまで後3回はあるメッセンジャーの先発の時、捕手はどうなるでしょうか。

 オープン戦序盤だから、こうしたテスト起用は頻繁に行われるでしょう。しかし、3月6日の段階で一軍の実戦打撃成績を見ると、清水は7試合に出場し、打率・375、打点4。梅野は12試合に出場し、打率・217、打点4。それに比べて藤井はわずか4試合で打率・000、打点0。2人と藤井の起用法は明らかに違いますね。

 もう少し、フォーカスを引いて捕手事情を見てみましょう。昨年暮れ、FAでDeNAに移籍した久保の補償選手として捕手の鶴岡一成(37)を獲得しました。

 「鶴岡は昨年、DeNAで108試合にマスクを被ったんだ。まさかプロテクトから外れているとは思わなかった」 

 阪神球団首脳は思わぬ見返り要員にほくそ笑みましたが、現在の実戦で積極起用しているフシはありません。あくまでも和田監督ら首脳陣の考えは「清水と梅野の結果待ち」となっているのでしょう。

 では、もし今後のオープン戦でどちらかが結果を出したケース、藤井はどう使う?

 「藤浪の練習を見ていると、清水が主にボールを取っているように見える。藤井の起用法は試合の後半ではないか? リリーフ捕手として考えているようだ」

 阪神のあるOBはそう話しましたが、これが本当なら虎は捕手の分業制になるわけです。大事な終盤戦では福原、加藤、岩本、呉昇桓に対して藤井を導入し、経験豊富な知識を生かす作戦となるのです。

 もちろん、藤井にはスタメンを譲る気はサラサラないでしょう。昨季も112試合に出場し、虎の本塁を死守してきましたからね。あくまでもスタメンを外されるなら、若手2人が周囲も納得する数字を残さないといけませんよね。

 若手捕手の成長を願う阪神球団首脳の思いもわかります。2003年、2005年のリーグ優勝は捕手・矢野の安定したリードと勝負強い打撃が際立ちましたよね。しかし、矢野もかつてトレードで中日から獲得した選手で生え抜きではありません。生え抜きの捕手で結果を残したといえば、1985年の木戸以来、出ていないでしょう。1992年に山田が1シーズンだけ活躍しましたけどね。その後、メジャー帰りの城島を獲得、そしてFAで藤井…。

 「うちは捕手をよう育てないんや。他球団も捕手育成は悩みどころで、同じような状況だが、どうにか生え抜きの捕手が育ってほしい。和田監督ら首脳陣には捕手育成を特にお願いしたい」

 阪神球団首脳の言葉です。コーチ人事にもそうした狙いが浮き彫りになっています。和田監督誕生後、ヘッドコーチは有田氏と現黒田ヘッド。いずれも捕手出身で、有田氏は西本幸雄さんから薫陶を受け、黒田ヘッドは野村克也氏の控え捕手として“ノムラの考え”を学んできました。

 「捕手が育てば10年はいけるでしょう。清水や梅野が1本立ちしてくれれば、扇の要はしばらく安定するんや」

 前出の球団首脳です。その通りですよね。逆にだからこそ、藤井の起用法はリリーフ捕手として存在感を示してほしいわけです。

 現時点で、以上の構想は絵に描いた餅ですよね。清水や梅野が一軍の壁にぶち当たり、跳ね返されたなら、藤井の逃げ切り捕手プランも水泡に帰すでしょう。すべては今後のオープン戦の結果ではないでしょうか。でも、和田監督ら首脳陣には我慢、忍耐を求めたいですね。乗り越える峠は険しいでしょうが、やりきれば我慢の100倍近い感激が押し寄せてくるのではないでしょうか。

 さあ、来週は3月16日ですね。開幕まで2週間を切った段階です。すでに開幕投手も決定し、ローテーションの輪郭も明らかになっているかもしれません。

 開幕投手は下馬評では能見ですね。藤浪は巨人戦2試合目でしょうか。私は藤浪開幕を推してきたので少し残念ですが…。時代が変わる、今年の阪神は生まれ変わる…と世間にもチーム内にも知らしめす人事は「開幕・藤浪」と今でも思っています。

 でも、開幕は本当に能見ですかね? ここに来て首脳陣の評価が一番高い投手は誰でしょう。

 「メッセンジャーは状態が最高にいいよ」

 誰の言葉か書きません。開幕・巨人戦に投げる投手は3カード目の神宮・ヤクルト戦に中6日で先発します。ツバメキラーは誰でしたっけ。逆に京セラドームの中日戦、開幕第2カードの頭は…。表ローテと裏ローテの軸はいずれにせよ能見とメッセンジャーですよね。順番は決まっているはずですね。注目ですね。

 さあ、来週もテーマは決めません。お楽しみに。阪神、頑張れ! っていよいよ思いますね。ご期待ください。

■植村徹也

平成2(1990)年入社。サンケイスポーツ記者として、阪神タイガース担当一筋。サンスポ運動部長、局次長、編集局長を経て、平成25(2013)年10月1日付でサンスポ初の「特別記者」に。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)や、星野仙一監督招聘を連続スクープした。現在、ラジオ大阪(OBC)の「News Tonight いいおとな」(月曜~金曜の午後9時から)と、「ニュース・ハイブリッド」(土曜の午後6時から)に出演中。また、大阪サンスポ紙面でも、スポーツ界のキーマン直撃インタビュー「鬼筆・植村特別記者 徹也の部屋」を随時掲載中。

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2014.03.10|コメント(-)トラックバック(-)
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