
財務省横浜財務事務所が12日発表した県内法人企業景気予測調査によると、1~3月期の景況感について「上昇」と回答した企業の割合から「下降」を差し引いた景況判断指数(BSI)はプラス11・7となり、現行の調査方法となった2004年以降の最高値を更新した。ただ、4~6月期の見通しはマイナス16・1と大きく落ち込んでおり、消費増税後に県内景気が減速すると見込む企業が多くなっている。
BSIは昨年7~9月期以降、プラスで推移しており、3期連続のプラスは7年ぶり。同事務所の井上泰延所長は「緩やかに回復している県内経済の傾向を反映し、企業マインドの改善が続いていることが確認できた」と話す。業種別では、自動車、生産用機械、電気機械などで大幅に改善した製造業がプラス14・3、非製造業も情報通信や建設などが改善し同10・1だった。
規模別では、前期はプラス0・9だった大企業が同14・7まで改善し、前期で初のプラスとなる同12・4を記録した中小企業も同9・4をキープ。中堅企業は同10・0だった。
消費増税直後の4~6月期の見通しは大半の業種で大幅なマイナスとなり、規模別でも大企業(マイナス12・9)、中堅(同18・7)、中小(同17・7)となっている。しかし、7~9月期の見通しは大企業、中堅、中小とも再びプラスに転じて全規模でプラス5・5。井上所長は「消費増税後の反動減を見込む影響がはっきりと出ているが、一時的なものと思われる。7~9月期には改善に向かい、景気の緩やかな回復基調は変わらないのではないか」とみている。
併せて調査した2014年度の利益配分のスタンス(複数回答)では、内部留保(59・5%)、設備投資(51・2%)、従業員への還元(39・9%)の順で多かった。
調査は県内の資本金1千万円以上の660社を対象に実施し、548社が回答した。回答率83・0%。