
大相撲春場所5日目(13日、ボディメーカーコロシアム)幕内旭天鵬が幕内豪風をきめ出して通算873勝とし、元横綱大鵬を抜いて通算勝利数の歴代単独5位に浮上した。ここまで横綱、大関戦で4連敗だった東前頭筆頭の遠藤は、かど番脱出を図る大関稀勢の里を突き落としで下し、初日が出た。横綱白鵬は小結豊ノ島を寄り切って5連勝。横綱日馬富士は、幕内隠岐の海を突き落として初日から同じく5連勝とした。初の綱とり場所となる大関鶴竜は、幕内玉鷲を寄り切って1敗をキープ。大関琴奨菊は幕内魁聖を寄り切って4勝目を挙げた。
旭天鵬がベテランらしい落ち着いた取り口で金字塔を打ち立てた。すばやい立ち合いを見せた豪風にもろ差しを許したが、少しも慌てない。上手をうまく使って豪風の勢いを制すると、きめにかかった。あとはこらえられず、上体が浮ついた豪風を土俵外に出すだけ。前日の黒星を引きずらず、盤石の相撲を見せた。
一方、横綱・大関戦で4連敗だった遠藤にはようやく初日が出た。「立ち合いで遠慮せずに、迷わずに思いっきりいくだけでした」とこの日はまわしを取りにいかず、積極的に前に出た。立ち合いで低く当たると、のど輪をかまし、稀勢の里をのけぞらせた。体格で勝る相手にパワーで押し込まれたが、最後は土俵際で体勢を入れ替え、すばやく突き落とし。取り組み後は「信じられないというか、本当に勝ったのかという感じです。横綱、大関戦は1番も勝てると思わなかった。1番勝てて上出来だと思います」と笑顔で振り返った遠藤。苦しんで初白星を手にした。