
東京・池袋と埼玉県の志木、川越、坂戸などを結ぶ東武東上線(東上線、越生線)は5月1日、開業100周年を迎える。東武鉄道は記念イベントの第1弾として、約30年前まで東上線を疾走していたセイジクリーム色の車両を1編成(4両)再現し、29日から運行する。(石井豊)
東武東上線は前身の東上鉄道が大正3年5月、池袋-田面沢(たのもざわ)(現川越市-霞ケ関間)で開業。同9年に東武鉄道と合併後、同14年に寄居まで延伸、東上線が全通した。現坂戸-越生駅で開業した越生鉄道を昭和18年に買収、越生線となり、路線系統が完成。東武東上線は現在、1日平均乗車人員が約98万人を数え、首都圏の大動脈となっている。
セイジクリーム色の車両は昭和49年から60年まで約11年間運行していた。沿線住民には懐かしく、初めて見る人には歴史を振り返るきっかけにしてもらおうと、運行を企画した。
報道陣に28日、公開されたリバイバルカラー車両は現在運行しているジャスミンホワイトなど3色の8000系車両を当時の色に塗り替えた。座席シートも黄緑色から当時の金茶色に変更。車内では東武東上線を走る過去と現在の車両計14種の写真やポスターを中吊りなどにして掲示した。
運行されるのは東上線小川町-寄居間と越生線坂戸-越生間。29日は坂戸駅午後5時40分発越生行きを皮切りに越生線で計5往復。その後もダイヤに組み込まれ、当分の間運行される。
このほか、同社は記念イベントとして記念式典や東上線を舞台にした心温まる体験をまとめたマンガ冊子「私の始発駅物語」の発行などを計画している。