
インドの首都ニューデリーで2012年12月に女子学生(当時23)が集団レイプによって殺害された事件で、デリー高等裁判所は13日、1審判決を支持して被告4人に対し死刑を言い渡した。この事件は、その残虐性からインドだけでなく世界中に衝撃を与えた。
同国では1980年の最高裁判決で、「社会全体がショックを受け、死刑判決が下されるべきと考えるような」殺人事件に対しては死刑を宣告することが認められた。昨年9月の下級審判決では、「インド全体にショックを与えた」として、死刑を言い渡した。被告側は人違いだと主張し、判決を不服として高裁に控訴していた。
この事件は、被告らが友人男性と一緒だった被害者をバスに誘い込んで、鉄棒で殴るなどして繰り返しレイプし、その後裸のまま路上に放り出したというもので、被害女性は重傷を負い2週間後に死亡した。友人男性も激しく殴打された。
事件を受けて、女性に対する暴力行為を厳格に取り締まるとともに、厳罰に処すよう求める抗議行動がインド全国に広がった。このためインド議会は、レイプに対する最高刑を終身刑から死刑に引き上げる法律を可決、承認した。女性人権擁護団体は、性犯罪の被害を訴えることは恥ではないとするキャンペーンを展開。その結果、デリーでは2013年にレイプ事件の訴えは1500件超に達し、前年の706件から急増した。
被害者の父親は、高裁が1審判決を支持したことに満足していると述べた。一方被告側弁護士は、人違いであるとして最高裁に上告する意向を明らかにした。