
横浜市は、米軍から返還された旧小柴貯油施設(金沢区)の跡地利用について、体験農園や災害時に広域避難場所として活用できる広場などを整備する「(仮称)小柴貯油施設跡地公園」の基本計画案をまとめた。5月に市民意見募集を行い、環境影響評価などを経た上で2016年度に都市計画決定する。17年度から整備に着手し、進捗(しんちょく)状況に応じて19~20年度以降、順次供用を開始する方針。
計画案では、跡地(約52・6ヘクタール)と小柴崎緑道(約2・8ヘクタール)、河川管理用通路(約0・2ヘクタール)を一体的に広域公園(約55・6ヘクタール)として整備。全体を4エリア、3工期に分けて17年度から32年度ごろまでかけて整備していくとしている。
第1工期(17~22年度)の「緑の広場空間創造エリア」(約13ヘクタール)には大型遊具や草地広場、レクリエーション広場、管理センター、駐車場などを整備。
第2工期(23~26年度)の「里山空間再生エリア」(約19・5ヘクタール)には体験農園や体験水田、花木散策路などを整備するほか、「自然環境保全エリア」(約7・5ヘクタール)では旧来の樹林地などを保全する。
第3工期(27~32年度)の「活動・体験・学習エリア」(約15・6ヘクタール)では、環境学習や森づくり活動の拠点を設置。大型地下タンクの一部を歴史的遺構として保全・活用する。
跡地内に計34ある貯油タンクの処理は、一部の大型地下タンクを除き土に埋めるほか、小型地下タンクの一部に太陽光発電パネルを設置する。地上タンクは一部をモニュメントや緑化見本園、拠点施設に活用し、残りは撤去する。
鉛などが検出されている土壌汚染対策としては、地上部を約50センチ覆土。一部の土を入れ替えるほか、油の輸送管が通っている地下トンネルは立ち入り禁止とし地下水の監視を継続する。
災害対策として、かまどベンチや非常用トイレを設置。公園への出入り口は既存の3カ所(長浜口、西柴台口、柴町口)に加え、柴シーサイドファーム口や国道357号からアクセスできる出入り口などを新設するとしている。