
消費税率が4月1日、5%から8%に引き上げられる。小売業やサービス業などでは、値札の交換やシステム更新などに追われているが、24時間営業のコンビニやホテル、深夜も営業する居酒屋にとっては、営業を続けながら“その瞬間”を迎えなければならない難しさがある。各社ともスムーズな移行に向け対応を急ぐが、日付の変更と同時に一斉に8%へと切り替わるわけではなさそうだ。
スリーエフ(横浜市中区)の店頭では現在、商品棚に掲示する値札に2種類が混在している。一つは税込み価格だけが表示されたもので、もう一つは本体価格とその下にかっこ書きで税込み価格が表記されたもの。前者は消費税率5%、後者は8%だ。今月中は、ピンク色で縁取られた税率8%の値札の商品をレジに持っていっても、5%が適用される。値札は4月1日までに順次、切り替える予定だ。
31日夜はシステム担当者らが本社で待機。各店舗のレジの不具合など、万一の事態に備えるという。
では、31日から日付をまたいで買い物をした場合、どちらの税率が適用されるのか。「レジで待っている間に日付が変わったとしても、従業員がレジの精算処理をするまでは、5%のまま。精算処理はある程度(客の)流れが途切れたところで行うため、8%に切り替わるタイミングは店によって若干、ずれるかも」
ホテルの場合はどうか。横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ(同市西区)では31日にチェックインした客は消費税率5%が適用される。ホテル内のバーで、日付をまたいで利用しても5%のまま。しかし31日から連泊した場合、1泊目は5%だが、4月1日以降の2泊目からは8%が適用される。
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(同)にとって悩ましいのは、深夜も注文を受け付けているルームサービス。本来、日付が変わった段階でシステムを更新し、税率引き上げ後の価格としたいところだが、31日に宿泊した客については途中で各部屋のメニューを差し替えることもできないため、5%適用の額を請求。国に納める税金の差額分は、会社が負担するという。「それほど大きな額にはならないと見込んでいるが…」と担当者。
深夜も営業を続ける居酒屋を展開しているコロワイド(同)は、4月1日の営業開始から8%を適用する方針。つまり、31日夜に来店し、帰る時点で1日午前0時を過ぎていたとしても、5%のままという。