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2025.12.24|コメント(-)トラックバック(-)

自動巻きのスマートウォッチ「KAIROS」登場 日本語表示も可能


 新興企業のKairos Watchesは5月15日、自動巻き腕時計のディスプレイにスマートフォンの着信やフィットネス情報を表示するハイブリッドなスマートウォッチ「KAIROS」(ギリシャ語で正しい時、という意味)の予約受付を開始した。

 7月1日まで有効な予約特別価格は499~1199ドル。この価格は希望小売価格より50~60%安いという。出荷は今年の12月の見込みだ。

 ベースになるメカニカルな時計部分は、シチズンファインテックミヨタ製82S7とスイスSOPROD製A10BV-2の2種類あり、その下にスマートウォッチ機能のための基板が重ねられている。厚さは16.5ミリ、直径は46ミリだ。

 OSは明示されていないが、AndroidおよびiOS端末とBluetoothで接続できる。ディスプレイはタッチセンサー付きでフルカラーのOLED TFTで、プロセッサはARM Cortex、180mAhのバッテリーを内蔵する。

 機能としては、一般的なスマートウォッチと同様に、連係するスマートフォンの電話やメールの着信、FacebookやTwitter、LINEなどのプッシュ通知、スマートフォンのカメラや音楽再生のリモートコントロール、フィットネス情報の記録、ストップウォッチ機能などがある。日本語を含む9カ国語をサポートする。

 メーカーのKairos Watchesは、韓国出身の起業家であるサム・ヤン氏が、Samsungの技術者やスペイン人のセキュリティ専門家、カナダ人の医療技術者などを集めて立ち上げた。現在米国と香港に拠点を持っている。

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2014.05.25|コメント(-)トラックバック(-)

公益企業の制御システムに対する不正アクセス事例、米ICS-CERTが報告


 米国土安全保障省の産業制御システムセキュリティ担当機関ICS-CERTは、2014年1月~4月のセキュリティ動向に関する報告書をまとめた。公益企業の制御システムが高度な攻撃を受けて不正アクセスされた事例などを紹介し、適切な対策を講じていない制御システムは攻撃者に発見され、不正アクセスされる可能性が高まっていると警告した。

 報告書によると、公益企業に対する不正アクセスは最近になって発覚した。ICS-CERTが調べた結果、制御システムの管理に使われていたソフトウェアが、インターネットに接続されたホスト経由でアクセスできる状態になっていたことが判明したという。

 同システムは単純なパスワードの仕組みを使ってリモートアクセス機能が設定されていたが、一般的なブルートフォース(総当たり)攻撃を使ってセキュリティを破ることが可能だった。このシステムが数え切れないほどの攻撃にさらされていたことや、過去にも侵入されていた形跡があることも分かった。

 報告書ではこのほかにも、インターネットに接続されていた機械装置の制御システムが高度な攻撃を受けて不正アクセスされた事例などを紹介している。

 こうした産業制御システムは、インターネットから直接アクセスできる状態になっている場合や、リモートアクセス機能を使って制御システムのネットワークにログインしている場合、さらにはリモートアクセスサービスがどのようなセキュリティ対策に守られているのかがよく分からない場合、サイバー攻撃の標的になり得るとICS-CERTは警告する。

 そうした攻撃を防ぐための対策として、全制御システムでネットワークへの露出を最低限に抑えること、リモートアクセスが必要な場合は仮想プライベートネットワーク(VPN)などのセキュアな方法を採用すること、デフォルトのシステムアカウントはできる限り無効にするか名称を変更することなどを助言している。

2014.05.25|コメント(-)トラックバック(-)

【インタビュー】最大2Gbpsの光サービス「NURO 光」1周年……加入者順調に推移


 “世界最速インターネット”のCMでお馴染みの「NURO 光」だが、かれこれサービスインから1年あまり。そのキャッチコピーは未だ変わらず現役だ。そんな、国内では唯一の下り最大2Gbpsを実現したFTTHサービスは、一体どのようにして生まれたのか? 現状や今後の展望も含めて、ソネットの取締役 執行役員専務 会田容弘氏に話を聞いた。

世界最速インターネット「NURO 光」のインタビュー画像

■世界最速インターネットはさらに速い回線を求める声から

――そもそもプロバイダーのソネットが、なぜキャリア事業を行うことになったのか。そのきっかけを教えてください。

 私はソネットでプロバイダー事業の責任者をADSL時代からやっていました。その中でアンケートなどを通してお客様と接していると、いつの時代も変わらずに要望があったのが回線の“速さ”で、すでに光回線を使っているユーザーからもさらなる速さを求める声がありました。しかし、プロバイダー事業では回線の仕様やスペックを変えることはできません。そんなときに、たまたまある人物と出会い、「世界最速インターネットを実現できるかもしれない」という話を聞きました。

――それは、どのようなアイディアだったのでしょうか?

 具体的にはNTTの光ファイバーを貸し出す制度を利用すること。それと、通信規格にGPONを利用することですね。現在日本で利用されているFTTHは、主に下り最大1GbpsのGE-PONという規格を利用しています。しかし、GPONを利用すれば、下り最大2.5GbpsのFTTHサービスを実現できると。そんな話が盛り上がって、NURO 光というサービスの輪郭が生まれました。

■初のキャリア事業+世界最速への挑戦

――世界最速を実現するには、どのようなハードルがあったのでしょうか?

 日本にはGPONの大規模な導入事例が無かったので、ONU(ユーザー宅内に設置する回線終端装置)などの通信機器をゼロから作る必要がありました。そこで、メーカーに話を持ち掛けたのですが、「現状の光ファイバー以上の速度を求めるようなマーケットはあるのか?」と疑問視する声が大きかったんです。メーカーに何度も足を運んで、ユーザーニーズを理解していただくのには結構苦労しました。

――それはユーザーへのアピールポイントに通じるかもしれませんが、どのような材料でメーカーを説得したのですか?

 先ほどもお話しましたが、プロバイダー時代に経験した“速さ”に対する根強いユーザーニーズですね。実際、光ファイバーを利用しているお客様からも、回線のさらなる高速化を求める声は多かったんです。それと、ネット上で流通しているコンテンツのリッチ化も挙げられます。例えば、日本は世界でも数少ないテレビでHD映像が観られる国ですが、一度この画質を体験したら、もうアナログ時代のSD画質には戻れませんよね。近いうちには4Kでのテレビ放送も開始する。高品質な音や映像を求めるというのは、人間の素直な欲求なんです。それは先に進みこそすれ、後戻りはしないでしょう。となれば、より大容量なコンテンツをやり取りするために、インフラを高速化するニーズは必ず出てくると。あとは、世界で一番いいものを作りたいという話をしましたら、技術者の方に「ぜひやってみたいと」言っていただけました。

――サービスインへの準備に掛けた期間を教えてください

 構想に1年。そこから設備を整えて、試験を行うのにもう1年かかったので、合計で2年強ぐらいでしょうか? 他のキャリアさんのことは詳しく知りませんが、準備期間でも世界最速だったんじゃないかなぁと(笑)。ただ、やはり苦労もありました。局舎に機材を納入するときも、途中で選挙があったり、北朝鮮からミサイルが飛んでくるという噂があったりして。そういう期間は局舎工事ができないのですが、現場ががんばってくれて、何とか予定通りにローンチできました。

――それだけ急いだのは、タイミングとして早い方がいいという考えだったのでしょうか?

 事業計画を立てたからには、できるだけ早く実現したかったというのが最大の理由ですね。市場ではADSLよりFTTHの方がマジョリティーなので、後発としてはいち早く世間に発表したかったというのもあります。

■速度アップの体感度は7割以上

――サービスインから1年以上が経ちましたが、手ごたえはどうでしょうか?

 サービス開始当初にも公言しましたが、当初はなるべく早いタイミングでユーザー数を10万人まで増やすという目標がありました。テレビCMで認知度が高まったこともあって、月間の加入者数は1年で20倍以上に増えており、当初の予定を前倒しで達成できそうです。

――サービスインに当たっては、どのようなユーザーの加入を想定していたのでしょうか?

 やはり、アーリーアダプター層に刺さるサービスだという自信はありました。ただ、ふたを開けてみると、幅広い層から弊社のサービスが支持されているようです。ONUに無線LANを内蔵したり、セキュリティーソフトを無料で提供していることやFTTHサービスの中ではコストパフォーマンスが良いことも大きいですね。先日ユーザーの方にアンケートを行ったのですが、満足度は8割を超えました。通信速度についても、7割の方から“速くなった”とご回答いただいています。

――加入者がハイペースで増えると、宅内工事を担当する業者への負担も大きくなるかと思います。現在はどのぐらいの日数で回線が通じるのでしょうか?

 その時々で異なりますが、申し込みから開通までのリードタイムは、ほかの回線事業者に負けないように努力しています。実際に結構いいポジションにいるのではないでしょうか。

■NURO 光がゲーム環境を変える!?

――下り2Gbpsという高速回線をユーザーの方はどのように使っているのでしょうか?

 使い方として圧倒的に多いのは音楽・動画のダウンロードやストリーミングですね。あとは、スマートフォンや最新型のゲーム機が普及したことで、複数の端末が同時にネットを利用するシーンが増えています。このような状況でも快適に通信できるのは、回線速度に余裕があるNURO 光の特徴ですね。

――ゲームといえばPlayStation 4が登場しましたが、何かアドバンテージはあるのでしょうか?

 一番分かりやすいのはゲームのダウンロード速度ですが、もう一つ評価していただいているのが“SHARE”ボタンの機能です。これは、プレイ中継を他のプレーヤーに共有する機能ですが、アップロード速度が遅いと画質が悪くなってしまいます。その点、NURO 光はアップロード速度が速いので、この機能を快適に利用していただけます。

――今後の取り組みとして力を入れていきたいことは何ですか?

 事業的には加入者数で10万人を達成することが、一つのマイルストーンだと思っています。その次は黒字化ですよね。これも、せっかくですから世界最速を狙ってみようかなと(笑)。ほかにも、お客様からは様々なご要望を頂いており、こうした検討課題に取り組んでいきたいと思います。

――ソネットはソニーのグループ会社ですが、サービス面での連携などは考えられるでしょうか?

 4Kテレビやハイレゾウォークマンなど複数のネットデバイスとの連携などが考えられます。グループ会社に「アクトビラ」がありますが、例えば宅内工事でお客様の自宅にお伺いしたときに、テレビの設定を無料で行うのもアリかもしれません。

――ONUの無線LAN規格が11nまでですが、11acへの対応はどうでしょうか?

 ユーザーアンケートを見ると、NURO 光に乗り換えても、まだまだ回線の高速化を望む声はあるんです。そういう意味では、11acへの対応も検討しなくてはと思っています。

――WiMAX 2+やLTEの高速化などは、競争相手ととらえているのでしょうか?

 モバイルシーンでのニーズを拾い上げることも重要視しています。ソネットでもモバイルルーターやSIMなどを提供していますが、これらとNURO 光とのパッケージングはぜひ検討したいですね。

 世界最速を目指すというDNAから始まったNURO 光。インタビュー中で会田氏は、今後も“世界で一番○○”に挑戦していきたいと度々コメントした。ソニーらしいチャレンジスピリッツを受け継ぎながら、次はどんな世界一を実現するのか? 今後もNURO 光のサービス展開に注目していきたい。

2014.05.25|コメント(-)トラックバック(-)
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