
DMAT(災害派遣医療チーム)の活動に使う車両の贈呈式が20日、埼玉県久喜市の久喜総合病院で行われた。埼玉県トラック協会が、同病院と行田総合病院(行田市)に対し、それぞれ1台ずつ寄贈した。災害現場への出動に備え、走破性の高い四輪駆動タイプの車両を採用しており、災害時における迅速な医療提供体制の一助になりそうだ。【新井哉】
両病院ではDMATを編成していたが、救急車や業務用の車両を使っていたため、資器材の積載スペースなどが十分確保できず、活動に支障が出ることが懸念されていた。寄贈された車両には、DMATの隊員4人の座席に加え、AEDや医療器具、医薬品など災害現場で使用する資器材を搭載できるスペースを確保した。
また、寄贈された2台は、埼玉DMATや消防本部の機動救助隊、県防災航空隊で編成される「埼玉県特別機動援助隊(埼玉SMART)」の活動にも使われる予定で、地震による建物倒壊や列車脱線事故などの大規模災害時には、この車両で現場に出動するという。
県トラック協会は、今回の2病院を含め、これまで県内の8施設にDMAT用の車両を寄贈している。久喜総合病院の井坂茂夫・病院長は「これまで使っていた車両に比べ、災害派遣用の資器材を積むスペースが大幅に増えた。寄贈された車両を有効活用し、災害時におけるDMATの出動体制の拡充につなげたい」と話している。