
「南と北が『独島(日本名:竹島)はわが領土』と同じ主張をするように、われわれ脱北者が南と北を結ぶ懸け橋になりたい」
14日午後7時、北朝鮮離脱住民支援財団(ソウル・汝矣島)に20-30代の脱北者40人が集まった。壇上に立った脱北青年団体「ウィズユー」代表のパク・ヨンチョルさん(32)は「今回の独島訪問によって、脱北者も韓国の人々と気持ちは違わないということを示そう」と語った。
この日出陣式を行った「脱北青年独島遠征隊」は、今年の光復節(日本の植民地統治からの解放記念日。8月15日)に合わせ、8月14日から16日までの日程で鬱陵島と独島を訪問する予定だ。ある脱北者(33)は「日本が独島の領有権を主張しており、脱北者のわれわれも黙ってはいられないと思った」と語った。今回集まった脱北者たちは、独島を訪問して「独島はわが領土」という宣言文を朗読し、独島を守る将兵に慰問品を渡す予定だ。また、独島でミニコンサートを開き、独島・統一に関する歌を歌う。現在、有名作曲家に依頼して歌を作っており、慈善音楽団体「ビューティフルマインド」との合唱練習も計画している。
独島訪問の費用約2000万ウォン(約190万円)は、自己負担する予定。カン・ウォンチョルさん(32)は「ある慈善団体の後援で、今月末か来月初めにバザーを開き、その収益金を独島訪問の費用に充てる」と語った。パク・ヨンチョルさんは「われわれはこれまで、韓国社会に定着する中で支援を受けてばかりだった。今こそわれわれも支援をしようと、今回のイベントを企画した」と語った。
今回の独島訪問行事に参加する脱北者は、自分たちを「南北どちらにも属さない存在」と考えている。北朝鮮では「裏切り者」、韓国では「周辺者」とされるからだ。キム・ヨンホさん(30)は「今回の独島訪問で、脱北者も韓国社会に完全に同化できるということを示したい」と語った。また、ある脱北者は「ひとりアリラン」の「あの遠い東海(日本海)でひとりぼっちの島/いつ私たちは一つになれるのか」という歌詞を口ずさみ「脱北者の心情は、まさにこの歌詞と同じ」と語った。