
ソチ冬季パラリンピックは13日、ロシア・ソチで大会第7日が行われ、アルペンスキー男子回転では、座位の鈴木猛史(駿河台大学職員)が2本合計1分53秒78で金メダルを獲得した。日本勢の金メダルは同競技の滑降・座位とスーパー大回転・座位の狩野亮(マルハン)に続いて3個目。アルペンスキーの座位はここまで終了した全種目で金メダルを獲得する快進撃を続けている(スーパー複合は前半種目のみ終了)。
1本目を終え、トップと1秒61差の2位につけた鈴木は、「びっくりするくらい落ち着いていた」スタートから果敢に攻め、荒れた雪面を苦にしなかった。多くの選手が大回りする安全策を取るなか、直前にコーチから「イン側を攻めた方が荒れていない」との情報を受け、「ちょっとでもタイムを稼ごうと作戦を切り替えた」のが奏功。2本目のタイムは唯一1分を切る59秒43。合計タイムで2位の選手に2秒68つける圧巻の滑りを見せた。
試合後、鈴木は「3度目の正直と言ってきましたが、本当に優勝できてうれしい」と喜んだ。くしくも3月13日は鈴木が小学生の時に交通事故に遭った日。「ひかれたことで変わった人生。メダルも3月13日ということで、運命があったのかな」と感慨深げに振り返ると、「早く両親にメダルをかけてあげたい」と苦楽をともにした家族に感謝の言葉を口にした。
座位は森井大輝(富士通セミコンダクター)が4位、狩野が7位だった。立位は東海将彦(エイベックス・グループ・ホールディングス)の11位が最高位、阿部敏弘(日本身体障害者スキー協会)が19位、山崎福太郎(信州大学)が30位だった。