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真摯なまなざしに息をのむ『同期生「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年』 - だっぢゅニュース

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2026.05.25|コメント(-)トラックバック(-)

真摯なまなざしに息をのむ『同期生「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年』


私設図書館シャッツキステ48冊目:
 この街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

【他の画像】

 今日はミソノからメイドへ、本をオススメするようですよ。

4月も始まり、新生活がスタートした方もいらっしゃるんでしょうねー。

入学式や入社式もそろそろでしょうか?

この時期、たくさんの同級生や同期生が生まれますね!

さて、今日の本はこちら『同期生「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年』です。

この新書の表紙を彩る三人の作家さん、一条ゆかり先生、もりたじゅん先生、弓月光先生……この三人が「第一回りぼん新人漫画賞」の受賞同期メンバーって知ってました?

えっ!第一回目!?45年!?

どうしてまんがを描き始めたのか、どうしてりぼんに応募したのか、そして受賞してから45年、まんがとどう向き合って来たか……三人三様の生きざまが各々の目線で語られますが、この語られるエピソードの濃いことと言ったら!

一条先生が、弓月先生の修羅場のお手伝いに駆け付けると、明後日には51ページの作品の〆切が来るのに、まだ下書きがちょっとだけ!?と驚愕の事態が発覚。じゃあ私が仕切る!と、顔は弓月先生に描かせ、体は一条先生がペン入れをしてなんとか間に合わせたとか!

長くまんがを描き、ある時どうしても続きが描けなくなったもりたじゅん先生。その続きを考えたのが、夫の本宮ひろ志先生で。そして、それはもりた先生の引退作となった(しかも掲載紙の出版社が倒産のため、単行本化もされていない!)……とか。

三人とも高校生、大学生と若くしてデビューして、まんがを描き続けてきたこれまでの様子が、実にいきいきと語られています。

絵柄だけ見ても、お三方ぞれぞれに雰囲気が違いますね。

絵柄も作風も違う三人の先生たち。語りかける文章を読んでも、三人それぞれに個性が際立ちます!

上記の修羅場エピソードを弓月先生ご自身の章でも回想されているのですが、一条先生の熱のこもった戦いぶりに比べ、弓月先生が同じ事件を振り返ると、「もっと下書き重視しろよ! 」と思った、なんてあっさりと軽妙に語られています。

華やかな語り口調で盛り上がる一条先生のエピソード。もりた先生の地に足のついた雰囲気。どこか飄々とした弓月先生……。この個性は先生たちが、まんが家としてどう作品を描いていくかを考え、時にもがきながら作りだされたものなんだと感じます。

45年という長い間、まんがを仕事にしてきた先生たちの言葉は、とにかく本気度がすごい!「わ! 当時こんなエピソードがあったんだ~」とニヤニヤしながら読んでいたら、どうまんがを描くと面白くなるのか悩む各先生のまんが論にぐぐっと引きこまれ、気づいたらまんがと向き合う先生方の真摯なまなざしを息を飲んで見守っていました。

新書版なので、手に取りやすいところも魅力ですね。

読んでいると、「こんなことあったんだって! 」「こんな風に考えてらっしゃるんだって! 」と誰かに語りたくなる瞬間がいっぱい! 新しい少女まんが好きなサヤちゃんにもぜひ読んでもらいたいな。

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2014.04.05|コメント(-)トラックバック(-)
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