
東京ガスは29日までに、電力小売りの全面自由化を見据え、神戸製鋼所が栃木県に建設する火力発電所から約120万キロワット分の電力を買い取る方針を固めた。東ガスの販売用電力は約250万キロワットとなり、沖縄電力の発電設備(約218万キロワット)を上回る。
東ガスは現在、他社との共同建設も含め、関東に約200万キロワット分の発電設備を持つが、自社出資分は約130万キロワット。神鋼からの購入分が加われば、販売用電力は一気に倍増する。平成28年にも電力小売りが全面自由化されれば、家庭向け販売にも乗り出す考えだ。
福島第1原子力発電所の事故で多額の損害賠償を負う東京電力は、電気料金を値上げしている。このため、東ガスは東電より安い料金で電力販売できるとみている。
神鋼は、栃木県真岡市のアルミニウム製品工場の隣接地に、液化天然ガス(LNG)を燃料とする最新鋭の火力発電所を建設し、31年ごろの稼働を目指す。建設予定地近くには、東ガスがパイプラインを敷設工事中で、安定的に燃料供給を受けられる。
総出力は当初予定の140万キロワットから120万キロワットに修正。また、当初は発電した電力をすべて東電に売る計画だったが、価格面で折り合わず、東ガスへの売却に方針転換した。