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台湾で内閣占拠した<首謀者>釈放、裁判所「証拠不十分」 - だっぢゅニュース

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2026.05.28|コメント(-)トラックバック(-)

台湾で内閣占拠した<首謀者>釈放、裁判所「証拠不十分」


 台湾で、馬英九政権が進めてきた中国大陸とのサービス貿易協定の批准に反対して23日夜から24日深夜にかけて行政院(日本の内閣府に相当)の建物に進入して占拠した学生らの“首謀者”として現行犯逮捕された国立清華大学大学院学生の魏揚さん(26歳)が釈放された。警察側は公務執行妨害などの疑いで現行犯逮捕したが、裁判所は25日午前0時づけで「証拠不十分」として釈放を命じた。

 魏さんは24日未明、警官隊が周囲の人々を次々に排除する中、行政院敷地内の広場で最後まであきらめずに学生など占拠側の指揮をとっていたという。警官隊は2度にわたって魏さんの逮捕を試みた。

 1回目は台北市警察刑事大隊の黄明昭大隊長が部下とともに気づかれぬように接近ししした。この時点では具体的に書かれていないが、その後の描写から、黄隊長らが私服だったために、占拠側が気づかなかったと考えられる

 黄隊長は「魏さんですか」と声をかけた。魏さんが「そうです」と返事をしたので黄隊長は「彼だ。捕まえろ!」と命令した。

 しかし、周囲から魏さんを守ろうと一群の人々が殺到し、警官らと魏さんを引き離した。

 警察の暴動鎮圧隊は棍棒や盾で武装していた。占拠側は殴られ血を流す人も多かった。暴動鎮圧隊は横列になって盾を並べて、占拠側の人々を圧迫した。魏さんは最前列で、「警察帰れ」などと叫び、時おり後方に向かって指示を出した。

 約10分後に黄隊長と私服警官2人が暴動鎮圧隊の「盾の横列」の間から飛び出して魏さんの体を「盾の列の内側」に引きずりこんで、逮捕した。

 逮捕後、魏さんは警察の取り調べを相手にしかなった。しかし検察の担当官が来ると「態度が平和的だ」として質問に答えた。

 魏さんは「すでに立法院(国会)を占拠していた協定反対派の仲間に対する(警察による実力行使などの)圧力を減らそうとして、行政院を占拠した」と認めた。

 自らが首謀者であることは「インターネットで参加を呼び掛けたが、多くの人に参加してもらいたかったからだ。自分も他の人に呼びかけられて参加した」と述べ、主導的な立場にあったことは否定した。

 検察は、行政院占拠は計画性があり、魏さんが先頭に立ち現場を指揮していたとして、魏さんの行為は「他人を扇動して犯罪または違法行為をさせた罪」、「群集公務執行妨」、「公務執行妨害」、「住居侵入」、「器物損壊」などに該当するとして、裁判所に身柄勾留の許可を求めた。

 裁判所は、検察側が魏さんについて、「占拠していただけで、公務執行妨害があったり行政院占拠を主導または指揮していたとは判断できない」として25日午前0時、魏さんについては「証拠不十分により釈放」との決めた。

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◆解説◆

 サービス貿易協定で大きな混乱が生じたことについて、馬英九政権側の責任が極めて大きいことは間違いないが、裁判所が魏さんの釈放を速やかに決めたことには、不思議な側面もある。

 魏さんが首謀者だった証拠は不十分としても、現場で「第一線で戦っていた」ことは事実であり、少なくとも「住居不法侵入」は裁判所も認めているからだ。
 裁判所の判断の詳しい根拠は不明だが、魏さんの早期釈放は、馬英九政権にとって不利に働く可能性がある。魏さんに何らかの法的処罰が科せられれば「違法行為によって混乱が発生」、あるいは少なくとも「混乱が極端化」などと政権にとっては釈明の余地が生じるからだ。

 多くの人が「首謀者」とみなしている魏さんが「無罪放免」となったのでは、「違法行為」との主張も、説得力が薄くなる。

 馬英九総統に対する支持率は10%を切るという極めて低い状態が長期化している。2013年9月には、それまで多くの選挙選や民進党との論争を“二人三脚”で戦ってきた王金平議員と決裂した。

 さらに馬英九政権は、サービス貿易協定とならんで「政治の二大焦点」とされてきた「原発の建設・維持」の問題も乗り切れていない。原発の是非だけでなく、「国民投票を実施する」などとの公式表明が長期にわたり果たされていないこなど、政策そのものだけでなく、政治手法に対する批判も高まっている。

 野党である民進党が馬英九政権を強く批判してきたのは当然だが、国民党内で「馬英九党主席では選挙に勝てない。2016年の総統選で、民進党に政権を奪還される可能性が高い」との不満が高まれば、国民党内で「馬英九おろし」が表面化する可能性も否定できない。

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 魏揚さんが在籍する国立清華大学は、台湾・新竹市内にある台湾(中華民国)の国立大学。設立は1955年。

 前身は1911年に北京で米国留学予備校として設立された清華学堂。清華学堂は1928年に清華大学と改名され、中国の名門大学として歩むことになった。同大学は1949年に共産党に接収され、その後は中華人民共和国の国立大学となった。52年には文系学部が北京大学に、北京大学の理系学部が清華大学に移管された。

 台湾では国民党とともに大陸から逃れてきた文化人、知識人も多く、「名門・清華大学を再興する」として1954年から計画が進められ、主に理工系の人材育成を目的をする大学として55年に改めて設立された。(編集担当:如月隼人)

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2014.03.26|コメント(-)トラックバック(-)
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