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2025.08.12|コメント(-)トラックバック(-)

「MDV-GZ7500X-M2」――Haswell RefreshとM.2 SSDで新世代の性能を今


 インテルからHaswell Refreshと9シリーズチップセットが発表され、早速これら新パーツを組み込んだPCが登場した。マウスコンピュータのHaswell Refreshモデルを紹介しよう。

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●最新の最上位CPU、最新規格のSSDを搭載したスタンダードモデル

 マウスコンピューターは、メインストリーム向けの「LUV MACHINES」シリーズと、その上に位置する「MDV ADVANCE」シリーズを展開している。今回評価する「MDV-GZ7500X-M2」は、後者のMDV ADVANCEで最新CPUとミドルレンジGPU、高効率電源を組み合わせたパフォーマンスモデルだ。

 CPUはHaswell RefreshとしてリリースされたばかりのCore i7-4790(3.6GHz/最大4GHz)。「K」ではない倍率固定のクアッドコアCPUだが、現時点では最高クロックであり、定格は3.6GHz、Turbo Boost時には4.0GHzまで到達する。

 マザーボードはIntel Z97チップセットを搭載するATXフォームファクタのモデル。MSI製で、ボード上のレイアウトを見るとZ97 GUARD-PROに似ているが、ヒートシンクがない点などは異なる。CPU-Z上からはマウスコンピューターの「Z97-S01」と表示され、カスタマイズモデルであると推測される。

 メモリはPC3-12800の8Gバイト×2枚で16Gバイト。BTOオプションを見ても、4Gバイト×2枚という小容量な選択肢がないあたり、本製品のポジショニングが見えてくる。

 グラフィックスカードはNVIDIA GeForce GTX 760搭載カードだ。リファレンスデザインのカードで、動作クロックも定格通り。ストレージは、Intel Z97マザーならではのM.2 SSDが組み合わされる。Cドライブに採用されているのは、256GバイトのPLEXTOR製「PX-G256M6e」。ソケット的にはM.2、内部的にはPCI Express Gen2 x2レーンで接続されるこのSSDは、シーケンシャルリードが770Mバイト/秒、同ライトが580Mバイト/秒と、SATA 6Gbps接続の論理帯域を上回る転送速度が得られる。

 あわせて、GドライブにはウェスタンデジタルのWD Blue「WD10EZEX」(1Tバイト、7200rpm)がSATA 6Gbpsで接続されている。

 ケースはMDV ADVANCE共通のものとなる。5インチベイは3段。電源LEDとストレージアクセスLEDは、5インチベイの下の少し凹んだ部分に、バーのような横長の形で実装されている。これが、PCで一般的な小さく丸いLEDとは違った印象を与える。その下にはフロントインタフェースがあり、USB 3.0×2、オーディオ入出力および、SD/microSDカードリーダーが利用できる。

 フロントパネルはシンプルで、電源ボタンは上部にある。今回の評価機は標準モデルでフロントパネル下部はフラット形状だが、BTOではこの部分をスチールメッシュに変更することも可能だ。エアフローを向上させたい方は、メッシュへとアップグレードするとよいかもしれない。

 電源は80PLUS Silverの高効率タイプだ。無塗装のケーブル直付タイプなところは、コスト面での選択だろう。出力は500ワットと小さ目なので、標準の構成であれば問題ないが、グラフィックスカードをより上位のGPU搭載モデルにカスタマイズしたり後々になって載せ替えたりすると、足りなくなる可能性がある。もちろん、BTOオプションにはより大容量のモデルが用意されているので、そちらを選ぶのもよいだろう。

●Haswell RefreshとM.2で性能を向上

 それでは、新世代のPCをベンチマークしていこう。まずはWindowsエクスペリエンスインデックスから。プロセッサとメモリは8.4、グラフィックスとゲーム用グラフィックス、プライマリディスクは8.3というバランスのよい結果だ。特にどこか弱いということもなく、万能に使えるPCといえる。

 PCMark 8のスコアは、Homeが4369、Creativeが4261、Workが5000。こちらもバランスのとれたハイスコアだ。Core i7-4790を搭載する点や、SATA 6Gbpsよりもさらに高速なM.2 SSDを採用している点などがスコアを押し上げているのだろう。Storageのスコアは、M.2 SSD側が4986、SATA HDD側が2698だった。

 CINEBENCH R15でのCPUスコアは761cb、Single Coreは160cb。どちらのスコアも、直近で計測したCore i7-4770Kのデータより高かった。CPUパフォーマンスを要求するアプリケーションでは、たとえ100MHzの引き上げであっても確実に性能は向上するということだろうか。

 MediaEspressoではソフトウェアトランスコード時が6分18秒、ハードウェアトランスコード時がCUDA扱いとなり3分54秒だった。こちらもソフトウェアエンコードで見ると、Core i7-4770Kよりも短時間で処理を終了することができている。今回用いたデータが15分23秒の映像なので、30分、1時間、それ以上の長時間のソースを編集するような場合では、Core i7-4770Kと比較しても分単位での短縮が実現できそうだ。

 3DMarkのスコアはIce Stormが150040、Cloud Gateが20888、Fire Strikeが5475となった。OCされていない定格のGeForce GTX 760としては妥当なところだろう。CPUが関連するPhysicsスコアがやや向上しているものの、グラフィックス性能を決める大きな要因はGPUとそのクロックである。

 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編は、最高品質で1920×1080ピクセル時が9737ポイントでもちろん非常に快適という判定。フレームレートは87.142fpsで、中堅オンラインRPGを楽しむには十分なパフォーマンスだ。

 より重いグラフィックスのBattlefield 4では、1920×1080ピクセルの最高画質時が45.850fps、1920×1080ピクセルの高画質時が64.417fpsと、60fpsを満たすには高画質に落とす必要があった。いちおう、最高画質でも45fps以上出ているので、シーンによっては多少重さを感じるもののプレイ自体は可能だ。ただ、シビアなプレイを想定すると高画質で楽しむのがよいだろう。

 CrystalDiskMarkでM.2 SSDを計測してみたところ、シーケンシャルリードは646.1Mバイト/秒となり、SATA 6Gbpsの帯域を上回った。また、同ライトも525.1Mバイト/秒出ており、SATA 6Gbpsモデルと比較しても速めといえる結果だ。そのほかの項目も、SATA 6Gbps SSDのハイエンドモデルと互角以上。一方で、GドライブのHDDもシーケンシャルリードが186.3Mバイト/秒、同ライトが173Mバイト/秒と、HDDとして見ると決して遅いわけではない。データドライブとして活用するのであれば十分だろう。

 なお、動作音については、ミドルレンジからアッパーミドルのパーツで構成された製品相応で、爆音とまではいかないが、静音PCではない。特にCPUやGPUに負荷をかけると各ファンの回転数が上がり、深夜でなくてもやや気になるレベルだった。BTOオプションの中には、CPUファンのカスタマイズ項目があるので、余裕があれば標準搭載のトップフロークーラーよりも静かなCPUクーラーへとアップグレードするのがよいだろう。

●新世代の性能と機能を今すぐ試せる万能メインストリームPC

 MDV-GZ7500X-M2は、Haswell Refreshと9シリーズチップセットを採用し、そして9シリーズの新機能であるM.2接続のSSDを加えたことで、これら新機能を今すぐ体感できる仕様となっている。特にCPUとM.2 SSDのパフォーマンスは、従来の構成よりも確実に向上している。

 標準構成で16万9800円というやや高価な部類にはなるが、こうした新パーツが採用されているので、価格相応のパフォーマンスは確実に得られる。次の3年を目指すPC買い替えを検討中の方は、是非チェックして欲しい製品だ。


[石川ひさよし,ITmedia]

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2014.05.28|コメント(-)トラックバック(-)
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